こんにちは!
最近、熊谷や行田で花火が上がりますね。
卒業のお祝いで先生達が卒業生のために上げたりしているそうです。
おかげで綺麗な花火を楽しませていただいています。
コロナで制限のある卒業式になってしまった卒業生。
学校生活も我慢が多かったでしょうね。
今後、そんな学生達にたくさんの幸せな出来事が訪れることを願っています。
さて今日は、前回に引き続き『差し歯』についてお話しします。
『差し歯にしている歯は折れやすい』と聞いたり、もしくは『すでに差し歯の歯が折れたことがある』という方もいらっしゃるかも知れません。
『差し歯』にしている歯は、そうでない歯と比べて折れやすい傾向にあります。
それはなぜでしょうか?
前回もお話ししたように、『差し歯』は神経を取った歯に、土台(コア)が差し込まれている状態のものを言います。
この『神経がない』ということと、『土台が差し込まれている』というのが、折れ易い理由です。
まず、神経がないというのは、同時に血管もないことになります。
神経と血管はセットになっているので、神経を取ることは歯の中の血管を取ることとイコールになるのです。
皆さんもご存知の通り、血管は栄養や免疫細胞を巡らせています。
それが無くなってしまった歯は、当然、栄養も届かなくなり、感染にも弱くなります。
イメージとしては、元気だった木が枯れていくような状態です。
若木だと曲げても曲げても折れないけれど、枯れ木はポキッと折れますよね。
歯もそれと同じなのです。
そして、差し歯ではどうしても土台(コア)を立てないといけません。
これは虫歯などで大きく無くなってしまった歯を補強しないと噛む力に耐えられないからです。
ですが、特に金属のコアは、歯に釘を打っているのと同じ状態なのです。
そこに咬合力が加わるとコアの周りを囲っている歯にくさびの力が加わります。
ミシミシと割れていく姿が想像できると思います。
この、神経を取っているということ、コアを立てないといけないので、差し歯は折れやすいのです。
コアに関しても金属より、より歯に硬さが近く金属より折れにくいグラスファイバーを使うことが主流になってきました。
しかし、人間の咬合力はその人の体重分あると言われています。
50kgの人なら50kgの力が歯に加わるということです。
なので、素材をどんなに良くしたからといって、割れなくなるわけではないのです。
血流のない歯は少しずつ弱っていくのです。
ですから、なるべく神経を取らないというのが、歯にはベストなのです。
日頃からしっかり磨き、定期的に検査をし、虫歯を作らない、虫歯を大きくしない努力が必要ですね。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋