こんにちは!
東京は桜が開花しましたね。
埼玉県は18日の予定らしいのですが、熊谷はどうでしょうか?
コロナでお花見はできませんが、近くの公園の桜を家族と散歩して見に行きたいと思います。
さて、今日は歯医者でよく聞く『差し歯』がどういうものなのか、ご説明したいと思います。
『差し歯』は歯の神経を抜き、土台(コア)を入れられ、その上に被せ物をした人工物のことを言います。
土台(コア)の部分は神経があった根の部分に差し込むようになっているので、『差し歯』と呼ばれるようになったのです。
なので、『差し歯』は神経のない歯に施された補綴装置(歯の無くなってしまった部分を補う人工物)なのです。
歯科では被せ物のことを『クラウン』と言います。
歯の頭の部分に被せるので、『王冠(crown)』からきています。
差し歯はクラウン+コアの二つの構造物が組み合わさっている状態です。
なので、『差し歯が取れた!』となった時、被せ物の中に釘のような人工物が一緒にくっついてくることがあるのです。
クラウンとコアは歯科用接着剤(合着剤)でくっついていて、歯とも歯科用接着剤でくっついています。
なのでどこの接着が外れたかで、取れてくるものの形も変わるのです。
『差し歯』治療をする時、人工物の選択ができます。
まず土台(コア)は大きく分けて2種類あります。
1つは、金属。もう1つはグラスファイバー(+レジン)です。
以前はグラスファイバーが保険適応でなかったのもあり、ほとんどが金属でした。
しかし、金属は歯の破折のリスクがグラスファイバーより高いこともあり、現在ではあまり使われていません。
被せ物(クラウン)は大きく分けると3種類です。
1つ目は、金属。2つ目は、プラスチックです。
この2つは保険適応ですが、プラスチックに関しては保険で定められた条件があるので、満たさない場合は使うことができません。
3つ目はセラミックスです。
セラミックスは保険適応外になります。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、歯科医師から説明を受け、自分の歯にとって何がベストか、相談をする必要があります。
この差し歯は、健康な神経のある歯より破折の確率が高いと言われます。
次回は、その理由についてお話ししたいと思います。
お楽しみに。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋