こんにちは!
12月に入り、グッと寒くなってきましたね。
熊谷はお昼はまだ温かいですが、今朝起きると外気温は3℃でした。
コロナも増えて心配です。
荒岡デンタルクリニック は新型コロナウイルスの対策の一環で、常時換気をしております。
皆さまには場所によっては少し寒い思いをさせてしまうかもしれませんが、なるべくそうならないように努めて参りますので、ご理解、ご協力お願いします。
さて、今日は前回に引き続き『口腔がん』についてです。
今回は予防とセルフチェック、定期検診についてお話しします。
前回でもお話ししましたが口腔がんは慢性的な刺激が主な原因です。
以下に口腔がんの予防のポイントを記します。
1、口腔内を綺麗にしておく
2、虫歯や歯周病をきちんと治療する
3、合わない入れ歯を無理して使わない
4、舌やほっぺた、唇に当たるような歯や被せ物、入れ歯は当たらないようにきちんと調整しておく
5、セルフチェックをする
6、歯科医院での定期検診を受ける
1〜4は慢性的な刺激への対応です。
5のセルフチェックを具体的にいうと
まず、しっかり見える状況(明るい照明、大きな鏡)で以下の部分の粘膜の色が周りと比べて変化ないかチェックをしてください。
色は白っぽい時と赤色の時があります。
ただれたようになってないか、出来物はできていないかチェックしましょう。
チェックする部分は
・舌の表側・裏側(歯の舌の間の歯茎の部分も確認しましょう)
・歯茎(唇を指でしっかり避けて確認しましょう)
・頬の内側(奥を見るときは大きく口を開けて、歯に近い粘膜を見るときは口を閉じて指でほっぺたを広げて確認しましょう)
・口蓋(口を大きく開け、上を向き指で触って確認しましょう。光をしっかり入れて見ることが大事です)
・唇(唇をめくって裏の粘膜、歯肉の下の方まで上下しっかり確認しましょう)
また、硬めのしこりがないかもチェックしてください。
もし、異変があった場合は歯科・口腔外科でのチェックをおすすめします。
また、何も無くても、半年〜1年に1回は歯科医院で定期検診を行うようにしましょう。
いつもの口内炎も2週間経っても治らない場合は、一度歯科・口腔外科でのチェックを受けるといいと思います。
現在の日本は2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんによって命を落とすと言われています。
日本人の口腔がんは死亡率が35.5%、12番目に死亡する確率が高いがんです。
これはアメリカの1.7倍と言われています。
原因は様々ありますが、その一つに国民の認知の低さ、検診や予防の仕組みが未だ整えられていないという意見があります。
ぜひ、ご自身で口の中の健康に意識を向け、予防・早期発見・早期治療を目指しましょう。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋