こんにちは!
今日は6月4日、ムシ歯に因んで虫歯予防デーです。
厚生労働省は6月4日〜10日までを歯の衛生週間としています。
ぜひこの機会にご自身、ご家族の歯に関心を持っていただきたいです。
日本は、日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳と、世界一の長寿大国。
しかし、残念ながら、歯の寿命は50~60歳代で、高齢になるに従って、歯を失う人が多いのが現状とのこと。
けれども、日頃から歯磨きなどの口腔ケアをしっかり行っていれば、歯の寿命をもっと延ばすことができます。
(日本訪問歯科協会より)
そもそも虫歯はどのようになるのでしょうか?
甘いお菓子のせい?
実は、甘いお菓子だけで必ず虫歯になるわけではないのです。
虫歯になるのは以下の4つの条件が揃った時だと言われています。
1つは細菌。ムシ歯菌(主にミュータンス菌)です。このムシ歯菌が糖分をエサにし分解して酸を出します。
その酸で、歯は溶けて虫歯になってしますのです。
なので2つ目は、エサになる糖分。
そして3つ目は宿主。要は自分の歯や、唾液です。
唾液の成分も、歯の質も人によって異なります。酸への抵抗力が虫歯のなりやすさ、なりにくさを分けます。
最後の4つ目が、時間です。
上の3つの条件が揃った状態で、時間が経過すると虫歯になります。
なので、この4つの原因を揃わないようにすれば、虫歯を予防することができるのです。
磨かずに放置されている歯の部分は、細菌が繁殖し、糖分をエサにして、酸を作り出しています。
そうなる前にしっかり歯を磨いて、歯の表面にくっついているプラークをとってあげることが大事なのです。
こんな習慣も虫歯には良くありません。
例えばジュースをダラダラ飲んでしまうことはありませんか?
時間を決めずに、食べたい時におやつを食べていませんか?
食事やおやつを食べるたびに、お口の中は数分で酸性になります。
それを唾液によって中性に戻しますが、それには40分ほどかかると言われています。
しかし、お菓子などをちょこちょこ食べていると、お口の中が常に酸性になり、虫歯になりやすくなります。
先ほどお話ししたように、酸によって歯の成分は溶けてしまいます。
唾液の働きで再石灰化しますが、それが間に合わないと虫歯になってしまうのです。
なのでしっかり歯が再石灰化する時間を確保してあげることが大事なのです。
ぜひこの機会に虫歯予防の知識をつけ、しっかり予防していきましょう!
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋