こんにちは!
今年は熊谷の花火大会も熊谷うちわ祭りも新型コロナウイルス感染拡大を受け、中止になってしましましたね。
すごく楽しみにしていたので残念です。
そんな中、昨日テレビのニュースで見たのですが、コロナを吹き飛ばすべく『全国一斉サプライズ花火打ち上げ』が計画されているそうですよ。
6月初めに場所も時間も言わずに、全国の花火業者さんが一斉に行う予定で、悪疫退散と自粛で疲れた人々の心を癒すのが目的とのことです。
熊谷で、見えるのでしょうか?楽しみですね。
さて、今日のテーマは根の治療についてです。
歯の根には、神経(歯髄)が入っている管が伸びています。
何らかの原因で、その歯髄に炎症が起こったり、機能を失ってしまったり(失活)、バイ菌が入って感染を起こしてしまったりすると治療の必要があります。
その時に行うのが、根管治療です。
この根管治療は、中の根管内容物(元々は歯髄だったが、正常ではなくなってしまった状態の物)を取り除き、洗浄し、根管を隙間なく緊密にお薬で埋めるという作業のことです。
この根管治療によって、その歯は再び噛むことができるようになるわけですが、一度感染を起こしてしまった歯は、しばらくはなんとも無くても再感染を起こすことがあります。
その確率は何と60%以上との報告もあります。
再感染すると根っこの先に膿が溜まった状態になり、周りの骨が溶かされ、腫れや痛みの原因になります。
ではなぜ、半分以上が感染を起こしてしまうのでしょうか?
それは、中の内容物の取り残しや、治療中に唾液がダラダラと根管の中に入ってしまうことが大きいと言われています。
そこで、当院では取り残しを最大限無くすため、必要に応じてマイクロスコープを使用し治療を行っています。
また根管へ唾液が入る恐れのある場合は、ラバーダムと言って、周りからの唾液の流入を防ぐ防湿シートを使用し診療を行っております。
人間の体は工業製品のように作られてはいないため、人の作った機械では届かない部分、消毒液が行き渡らない部分(側枝)に感染源があると、根管治療だけでは解決しない場合もあります。
その場合はまた次の治療のステップへと進んでいくわけですが、それでも根管治療がきちんとできているのを前提に進んでいきます。
根の治療が終わった後は、土台を建て、被せ物をします。
そんな柱となる根の治療は見た目は地味ですし、時間もかかりますが、とても大事です。
ですので私たちはその地味な時間も手を抜かず、全力で治療しています。
自分の歯だったらどう治療してもらいたいか。
それを念頭に、日々診療を行っています。
根の治療に通う患者さんにとっても回数もかかるし、口を開けたまま鼻呼吸をずっとしていないといけないので辛い時間かと思います。
ですが、せっかく治療するなら再感染をなるべく起こさないように、根の治療ができるだけ回数が少なく終わるように、その歯の寿命を少しでも伸ばせるように、どうかご協力ください。
やって良かったと言っていただけるように、これからも頑張っていきたいと思います。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋