こんにちは。
クリスマスも終わり、いよいよ年末ですね。
今年のクリスマスは外出ができないので家でチキンを食べました。
ケーキは食べなくていいかな…と思っていたんですが、やっぱり食べたくなって、仕事終わりに熊谷の八木橋百貨店に駆け込みました。
ブッシュドノエルがすごく美味しかったです。
でも、すごーく甘いものなので、そのあとは念入りにいつもの倍の時間をかけて歯のケアをしました。
さて、今日はそんな虫歯予防に使われる『フッ素』についてお話しします。
特に、お子様の検診などで『フッ素を塗りましょう』と言われることありませんか?
虫歯予防に良いくらいはなんとなく知っていても、フッ素が何なのか、塗った方がいいのか、歯医者のフッ素は歯磨き粉のフッ素と違うのか、疑問に思いながらなんとなく使っていませんか?
そんな疑問に今日はお答えできればと思います。
そもそもフッ素とは、自然界にある元素の一つです。化合物の形で存在します。
地球の地殻で17番目に多い元素であり、土壌などに含まれるミネラル成分の一つです。
フッ素というと歯科でしか聞かないかもしれませんが、お茶や魚介類にも含まれています。
では、なぜわざわざ歯医者で歯の表面にフッ素を塗るのでしょうか?
フッ素には以下の効果が証明されています。
1、歯の強化
2、むし歯菌の酸産生抑制
3、歯の再石灰化
この3つの効果で虫歯の予防ができるのです。
また、フッ素の安全性ですが、歯科で使われているフッ素の塗布は体に問題はないとされています。
先ほどご紹介したように、食べ物にも含まれていますので私たちは自然に取り込んでいるのです。
フッ素に限ったことではないですが、大量の摂取は毒になります。でも、決められた量と用法を守れば、安心してフッ素塗布、洗口を受けていただけます。
フッ素は歯磨き粉にも入っていますよね。
なのにわざわざ歯医者で塗布する必要があるのか。
実は歯医者のフッ素と歯磨き粉のフッ素は濃度が大きく違います。
歯医者のフッ素は濃度が高く効果が高いのです。
しかし、きちんと用法を守らないといけないので、医療機関でしか使用できないのです。
フッ素塗布はお子さんの生えたての一番取り込まれる時期に塗布されることが多いですが、大人にも効果はあります。
特に、歯の根が出てきて見えてしまっている方には効果が高いです。
歯の根の部分には歯の一番硬い部分であるエナメル質がありません。
なので弱く、虫歯になりやすいのです。
そんな方にも予防としてのフッ素は効果があります。
しかし、間違えてはいけないのは、子供でも大人でも、フッ素を塗れば虫歯にならないわけではありません。
プラーク(歯垢)が取れていないと、効果はありませんし、再石灰化や強化が追いつかなければ虫歯になります。
あくまで予防の手助けなのです。
一番大切なのは、しっかり歯磨き、デンタルフロス(糸ようじ)をすることです。
フッ素はプラスαだと思ってください。
また一度虫歯になり歯に穴が空いてしまっているところにフッ素を塗っても穴が塞がることもありません。
それにはきちんとした虫歯治療が必要です。
きちんと歯科医師によるチェックをしてもらいましょう。
甘いものを食べてもしっかりとケアすれば虫歯を予防することができます。
虫歯になる前の予防を心がけましょう。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋