こんにちは。
熊谷にも雪が降りましたね!
日曜日まであんなに暖かかったのに次の日には雪!そしてそれも3日目!
寒暖差が大きく体調を崩しやすいですね。
みなさま、お風邪を引かれませんようにどうかお気をつけください。
さて、久々の更新となりましたが、本日は子どもの口腔機能についてです。
『口腔機能発達不全症』という病名を聞いたことがあるでしょうか?
なんだかこの文字を見ると怖い感じがしますが、実際はよく見るものです。
例えば、『食べるのが異常に早い、もしくは異常に遅い』
『いつもお口をポカンと開けている』
『夜、いびきをかいて寝ている』
『指しゃぶりや爪を噛む癖がある』
『舌足らずな話し方をする』
『言葉が不明瞭で聞き取りづらい』などです。*一つ当てはまるだけでは診断はつきません。問診と検査が必要です。
どうでしょうか?あ!うちの子だ!と思うものがあったり、うちの子のこれはどうかな?と気になることはありませんか?
口腔機能発達不全症はそれだけでは特に生きることに困りません。
話したり、食べたりはできるけど、ちょっとだけその機能の発達が十分でないだけなのです。
ですが、これを放置すると口腔機能がしっかり成熟せず大人になってしまいます。
人間は誰しも必ず歳をとり老化するので徐々に機能が低下します。
口腔機能の発達が低い状態で大人になり、さらに老化で低下していくと、早い段階で口腔機能低下症さらには摂食嚥下に関する機能障害が起こると言われています。
子どもたちが大きくなりおじいちゃん、おばあちゃんになった時、食べづらい、飲み込みづらいが早く来てしまい、さらには噛めない、飲み込めないというステージを他の人より早く迎えてしまうかもしれないのです。
また、機能の発達不全により、歯並びが悪くなったり、骨格まで影響を受けることもあります。
ある医院の調査では全体の63%に口腔機能に問題が見つかり、不正咬合を有する子ども達の86%に口腔機能の問題が見つかりました。
そして、この方たちは『言われて気づいた』のです。
ご自身では口腔機能に問題があるなんて思ってもみなかった。
なので2018年にこの『口腔機能発達不全症』という病名が保険導入され検査し、治療・訓練できるようになったのです。
ちょっとしたお口の困りごと、こんなもんかで終わらせず、ぜひ歯科医院で検査してもらいましょう。
成長の過程でできることがとても大切です。
検査は問診と唇と舌の筋力の検査ですが、これが意外と子どもさんに大人気!
数字で出るのが嬉しいようで、よく『もう一回やらせて!』と言われます。
この訓練をしたらもっと強くなるよ!次の検査はこの数字を超えようね!というと頑張ってきてくれる子どもたち。
そしてお母様やお父様も『あ、私も舌の位置がおかしかったわ』と一緒に訓練をしてくださる方もいます。
健やかなお口の発達のため、ぜひ歯医者をご活用ください。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋