こんにちは。
朝晩は涼しくなりましたね。
熊谷の早朝は雷がすごかったですが、皆さん大丈夫でしたか?
今年はスーパーエルニーニョらしく、暖冬だけど、大雪の心配もあるのだとか。
しっかり備えていきたいですね。
さて、今日は患者さんからご質問があった『おしゃぶりはいつまで使ってもいいですか?』という問いにお答えしたいと思います。
歯科的にはおしゃぶりは『3歳まで』です。
理由は、歯並び(顎の成長)に関係するからです。
3歳のうちに辞めることができれば、顎の成長や歯並び(主に出っ歯、前歯が噛み合わないなど)に悪影響を及ぼす可能性が低くなるからです。
逆に辞めることができないと、悪影響が起こる可能性が高くなります。
しかし、歯並びや顎の成長は、遺伝や、生活習慣、他の習癖にも影響を受けますので、おしゃぶりをやめたから必ず歯並びが良くなるわけではありません。
また、おしゃぶりは発語の観点からすると『1歳』でやめましょうと言われることもあります。
おしゃぶりは一度口に咥えるとしばらく吸っていることが多く、なかなか口から離れません。
そのせいで、発声が少なくなり、発語が遅れる傾向にあるのではないかと言われています。
一方、指しゃぶりは言葉を発したい時にすぐ離すことができるので、おしゃぶりよりも指しゃぶりの方が発語には有利ではないかという見解もあります。
しかし、ここでもよく指しゃぶりについてお話しますが、おしゃぶり同様、指しゃぶりも歯並びや顎の成長に影響するので3歳のうちに(4歳までには)辞めるようにするのがいいでしょう。
辞める方法も何度かお伝えしてきましたが、その子によって合う方法は様々。
ただ、私の考えとしては、できるだけお子さん本人が『やめたい』『やめよう』と前向きに捉えて辞めるか、自然としなくなるかのどちらかが理想と思いますので、脅したり怖がらせたりしないようにするのがいいのではないかと思っています。
なかなか辞められない大きな子に対して、最近、当院のスタッフのおすすめは『指タコができる動画を見せること』だそうです。
私はあまりYouTubeを見ないので知らなかったのですが、ある子には効果が絶大だったそうです。
ただ、先ほどもお話ししたように子供が自分で考えて『やめようかな』『やめた方がいいな』と能動的に行うのがいいと思います。
おしゃぶりや指しゃぶりしている子供の姿は可愛らしいですが、長くしていると心配にもなりますよね。
もし気になることや心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋