こんにちは。
前回に引き続き、今回も歯科衛生士の荒木がお話しさせていただきます。よろしくお願いします。
さて、前回は乳幼児の間食(おやつ)についてお話しましたが、今回は学童期の間食についてお話しします。
学童期になると乳幼児とは異なり、間食に対して保護者の目が行き届かなくなりがちです。
そのせいで、おやつの量が加減できなくなったり、摂取時刻が不規則になってしまい夕食が食べられなくなってしまう子も多く、不規則な食習慣に繋がってしまう恐れがあります。
また、友達やテレビ、YouTubeなどの影響を受けて間食を自分で選んで購入し、好きな物を食べることができる時期でもあります。
食事と食事の間隔はおよそ4〜5時間が理想とされています。
しかし、実際の生活では昼食と夕食の間隔が6〜7時間空いてしまうことがほとんどだと思います。
そのためおやつが必要になってきます。
学童期のおやつの必要性はそれを含めて3つあります。
1、リフレッシュ効果がある
2、食育に繋がる
3、栄養補給の役割がある
なので間食自体が悪いわけでもなく、間食をするから虫歯になるわけではありません。
以下のことを守り間食を摂取を行うと良いでしょう。
・おやつの量をあらかじめ決める
・時間を決める(ながら食べや、だらだら食べをしない)
・ジュースをおやつとしてカウントする(喉が乾いた時の水分補給はお茶やお水にしましょう)
・おやつの後も歯磨きをする習慣をつける
この注意点を守ることによって、不規則な食習慣にならないようにすることはもちろん、虫歯の予防にもなります。
おやつの量を決めることで、食べ過ぎを防ぐことができます。
食べ過ぎは食事のリズムやバランスを崩すことになるため、適切な量になるようカロリー量をチェックしましょう。
時間を決めることもとても大切です。
『ながら食べ』とはテレビやYouTubeを見ながら、ゲームをしながら食べること、
『だらだら食べ』はいただきますごちそうさまをせず時間も決めずにだらだら食べてしまうことです。
これにより、お口の中のpHが酸性に傾いてしまいその時間が長く続くと虫歯になりやすいお口の環境になってしまいます。
またながら食べはおやつを食べた実感が湧きにくく、ついつい食べ過ぎてしまう原因にもなるので、時間を決めておやつに集中することが大事です。
飲み物もとても大切です。
普段、水分補給としては水かお茶にし、喉が乾いた時にジュースやスポーツ飲料を飲むという習慣を付けないことが大切です。
どうしてもジュースを飲む場合は、ジュースをおやつとして扱いましょう。
ここでの注意点はおやつの時に甘いお菓子と一緒にジュースを飲むとカロリー過多になりやすいので、ジュースを飲むなら食べるおやつは甘くないものがいいでしょう。
そして最後に、注意していただきたいのが、おやつの後も歯磨きの習慣をつけましょう。
1日3回の食後の歯磨きに加え、おやつの後も歯磨きをすることが理想的です。
特に歯にべったりくっつくようなものや、糖分を多く含んだものを食べた時は必ず磨くようにしましょう。
外出先などでどうしても歯磨きができない時には、最後にお茶を飲んだり、水でぶくぶくうがいをして、食べかすが残らないようにしていただき、虫歯になりにくいお口の環境にするようにしましょう。
上手に間食を摂ることで、虫歯や不規則な食習慣、肥満なども防止することができます。
ぜひ参考にしていただければと思います!
荒岡デンタルクリニック 熊谷
歯科衛生士 荒木