こんにちは。
段々と梅雨明けが近づいてきましたね。
ですが、最近は毎日のように熊谷は雷雨、ゲリラ豪雨に見舞われていますよね。
梅雨明けしてもまだまだ起こるようです。
皆さんもお気をつけください。
さて、今回は前回に引き続き、テレビ番組で紹介され話題となった『歯周病と全身疾患の関係』についてお話しします。
歯周病と関係する病気として『関節リウマチ』があります。
関節リウマチとは、免疫の異常により主に手足の関節が腫れたり傷んだりする病気です。進行すると関節が変形します。
一見、歯周病に関係なさそうですが、実は悪影響を及ぼしているのです。
歯周病を放置すると、炎症部分から歯周病菌が体内へ入り込んでいき、それが関節リウマチの原因物質を増やすと言われています。
また、歯周病との関係が深い全身疾患として『糖尿病』があります。
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの働きが弱くなり血管内の糖が多くなりすぎる病気です。動脈硬化の原因になります。
歯周炎になると炎症物質であるサイトカインが体内で発生しますが、これが歯槽骨(歯を支える骨)だけでなく、インスリンの効果も阻害すると言われています。
他にも、『誤嚥性肺炎』、『脳梗塞』、『心筋梗塞』にも歯周炎と関係していると言われています。
皆さんが驚かれたもので、『認知症』も実は歯周病との関係があると言われているのです。
動物実験レベルではありますが、歯周病菌が血流に乗って脳に蓄積されると認知症の原因物質が脳に溜まってしまうという結果が出ています。
よってアルツハイマー型認知症のリスクが高まると言えます。
また歯周病は『インフルエンザ』の発症率にも関係しているのがわかっています。
歯茎が炎症をおこすと上皮のバリア機能が落ちてしまいます。
これが菌やウイルスが入りやすくなってしまう原因になります。
いかがでしたか?前回のセルフチェックで1つでも当てはまる項目があった方はぜひ一度歯周病の検査にいらしてください。
正しいブラッシングを身につけ、健康な体を手に入れましょう。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋