こんにちは。
寒い日が続いていますね。
1月中旬に熊谷でも雪が降ってましたが、この休みは結局雨でしたね。
熊谷の寒い冬はまだまだ続きそうですが、皆さん体調に気をつけて乗り越えましょうね。
さて、今日は前回に引き続き、歯が無くなってしまった時の対応として、放置してしまうとどのようなことが起こるかのお話をしたいと思います。
歯が抜けてしまった状態を放置するとまず周りの歯が動きます。
何もしてないのになんで周りの歯が動くの!?とびっくりするかもしれませんが、実は歯は常に動いているのです。
ですが、歯が並んで隣り合い、噛み合っていることによって、歯の位置は保たれているのです。
しかし、その調和が崩れてしまうと歯は本来の位置から動いてずれていきます。
そのせいで以下のような不都合が出てくるのです。
1、隣や周りの歯が傾いて歯並びが悪くなる
2、対合する(以前噛み合っていた上もしくは下の歯)が噛む相手がいなくなり動く(歯が伸びてくる:挺出)
3、歯並びが悪くなることにより、掃除しにくい隙間が増え、そこに汚れが停滞し虫歯や歯周病にかかる
4、虫歯や歯周病になることによって、周りの歯まで抜歯になると、ドミノ倒しのように次々と歯がなくなってしまう
5、歯が動くことによって噛み合わせが悪くなる
6、噛み合わせが悪くなることで顎関節症を起こす
7、噛み合わせが悪いことにより、頭痛や肩こりが起こる、姿勢が悪くなる
8、咀嚼能率が落ちる
9、咀嚼できないことにより、消化器に負担がかかる、また認知症などの病気になりやすくなる
10、隙間がでいることにより、見た目の美しさが失われ、発音などに支障が出る
このような不都合が出てくると言われています。
歯を失うことによって、全身へ影響することもあるのです。
また、放置し歯が動いてしまった後に治療しようと思うと、
①他の歯を元の位置に動かさないといけなくなったり
②傾斜した歯をそのまま治療することによって、本来はする必要のない神経を取る処置までしないといけなくなったり、
③そもそも義歯やブリッジ、インプラントを入れるスペースがなくなってしまって治療ができなかったりしてしまいます。
なので、歯がなくなってしまって痛みや不便を感じていなかったとしても、きちんと適切な治療を受けることが大切です。
現在は、前回のお話しで紹介した通り、以前より治療の選択肢も広がりました。
ぜひ、ご自身に合った治療法を見つけ、周りの歯をこれ以上悪くしないよう、そして自分の健康を守るようにしましょう。
すぐに治療法が決められなくても、相談だけでも構いません。
ご相談にいらっしゃってください。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋