明けましておめでとうございます。
2021年が始まりましたね。
皆さんは今年をどんな一年にしたいですか?
まずはコロナが収束して欲しいですよね。
そしていつも通りの日常が戻り、さらにはそれ以上の活気あふれる一年にしたいですね。
さて今日は、『審美歯科』についてお話しします。
まず、『審美』とはどういう意味でしょうか?
辞書によると、『自然や美術などのもつ本当の美しさを的確に見極めること。また、美の本質・現象を研究すること。』と書いてあります。
そもそも歯科治療とは、噛めるようにする機能的な面と、歯の形を整える、歯をきれいに並べるといったような美観の面があります。
そこへさらに、より自然に、白く美しい歯にすることにフォーカスした治療が、審美歯科治療です。
私が子供の頃は、銀歯や金歯の入った人は多くいました。
笑った時にキラッと銀が見えたりすると、そこに目がついいってしまうとこがあります。
しかし、今は自然で健康が美しいとされる時代ということもあり、昔と比べて金や銀の詰め物、被せ物を入れている方は減っています。
また、アレルギーの観点からも、金属はアレルギー反応が出やすく、また遅延型ですぐに発症しないこともあり、入れてしばらくして体調が悪くなることがあり、できるだけ金属を使わない治療が求められています。
しかし、歯はただ白くすればいいというものではありません。
先ほども言ったように、きちんと機能することはもちろん、長期安定性があること、そしてより自然で違和感なく美しくあることが重要です。
それらを加味して用いられている材料が、セラミックスとコンポジットレジンです。
セラミックスはイメージしやすいと思いますが、お皿の陶器やガラスのようなもの(シリカ系)、人工ダイヤモンドのようなもの(酸化金属系)がセラミックスとして使われています。
コンポジットレジンは、高分子樹脂で、イメージとしてはプラスチックです。
これらの材料でその歯に最も適しているものを使用します。
例えば、歯と歯の間に隙間がある場合、見た目が気になりますよね。
また食べ物が詰まったり、汚れが付きやすいけど掃除しにくかったり、息が漏れて話しづらかったり、いろいろな不都合があります。
その場合、虫歯もなく、歯の間だけを治したいとき、コンポジットレジンが選択されることが多いです。
コンポジットレジンは歯を削らず、または削る場合も最小限にすることができます。
またリカバリーもしやすいのが特徴です。
逆に、奥歯で大きく形が崩れてしまった歯の場合、対合の歯が噛み込み、力が大きくかかる場所、歯を守りそれに耐えうる強度が必要になります。
その場合はセラミックスを選択することが多いです。
型取りをし、模型上でしっかりを機能するものを作ります。
大きく破壊されてしまった歯も見た目も美しく治すことができます。
このようにその歯にあったものを選択し、治療を行います。
審美歯科での大きな利点として、治療後、思いっきり笑えるという声が多いです。
人にどう見られているだろう、人の視線が気になるという悩みがなくなり、隠さず思いっきり笑える、それはとても気持ちがいいです。
治療後に笑顔に自信が持てるようになった、写真を撮るときいつも口を閉じていたけど笑って歯を見せられるようになったとおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
自然と気持ちも明るくなれるのではないでしょうか。
歯はただ噛めればいいというものではありません。
その方の顔を作る一部なのです。
『見た目が気になるというだけで歯科にかかっていいのかしら』と迷われている方がいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。
納得のいく口元、歯並び、美しい歯になるよう一緒に頑張りましょう。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋