こんにちは!
10月はピンクリボン月間で、乳がん撲滅を目指して啓発活動が色々なところでされていますね。
先日、熊谷市妻沼の聖天山に行ってきました。
写真にもあるようにピンクにライトアップされていてとても綺麗でした。
10月31日までしているそうです。
熊谷駅も北口が青のライトからピンクになってますよね。
ちなみにあまり知られていないのが現状ですが、歯科の分野では口腔がん撲滅のため『レッド&ホワイトリボン』があります。
来月11月が強化月間です。
さて、今日は『舌』の動きについてお話しします。
舌は多数の筋肉からなり、話したり、食べたり、飲んだり、味を感じたり、…たくさんの重要な役目があります。
そんな舌ですが、正しい位置があることをご存知ですか?
そして、舌の運動に正常ではない癖がつき、それが滑舌や歯並びなどに影響するのをご存知ですか?
舌は本来、上顎の切歯乳頭という前歯から約1cm後ろにある小さな出っ張り(スポット)の部分に軽く触れて安静を保っています。
しかし、舌が本来あるべき位置になく、上下の歯と歯の間や、下の歯の裏側にくっついている方がいます。
このような方の多くは、飲み込む時、舌を突き出して飲み込む動作(タングスラスト)をすることが多いのです。
そして話す時も、舌を歯と歯の間に挟んで話すので、特にサ行、タ行、、ラ行などの滑舌が悪くなります。
よく『舌足らず』と言われる状態です。
この状態を続けていると、歯並びにも影響します。
出っ歯や、開咬(上の歯と下の歯が噛み合わずスペースができている状態)というような歯列不正が起こります。
まず、ご自身やお子さんの今の舌の位置を確かめてみてください。
そして下のようなことがないか調べてみてください。
・何もしていない時、ポカンと口を開けている
・犬食いのようにお皿に顔を近づけ掻き込む
・滑舌が悪い
・指しゃぶりなどの癖がある
・あっかんべーをした時に舌がハート型になる
このようなことが確認される場合は、歯並びや滑舌に影響が起こる可能性が高くなります。
状態によって治療法は異なりますが、舌癖が原因の場合は、トレーニングを行います。
舌は先ほどもお話ししたように筋肉なので、筋機能訓練(MFT)を行います。
筋機能訓練と言っても、舌の正しい位置を知ってもらい、正常に動かすことを習慣化してもらうことです。
成長途中であれば、それで歯並びが改善することもあります。
心当たりがあったり、心配なことがあればぜひ歯医者へ相談にいらしてください。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋