こんにちは!
先月、初めて『雪くま』食べました!
すごく豪華なかき氷で食べ応えありました。
食べたお店に雪くまの条件が書いてあって、『熊谷のおいしい水から作った貫目氷を雪のようにふわふわに削り、各店のオリジナルのシロップを使用した熊谷のご当地かき氷』とのことでした。
そんな条件があったなんて知りませんでしたが、確かにどこのお店もフワフワの氷でシロップにこだわりがあるかき氷ですよね。
今年の夏は、コロナであまり出歩くこともできませんでしたが、来年の夏は熊谷や行田のいろんなお店に足を運びたいです。
さて、今日は前回に引き続き顎関節症についてお話しします。
顎関節症の中にも筋肉や靭帯の障害や骨の変形など色々とありますが、今回お話ししているのは、最もお困りの方が多い、顎関節の雑音(カクカク、ガクガク、カクンカクン)の症状についてです。
顎関節症の原因ですが、これは様々な意見があります。
そして最も多く言われていることは、実は原因を一つに絞ることができないということです。
これを「多因子病因説」といいます。
関節や筋に負担のかかる要因は色々ありますが、それがタイミングよくいくつも集まって負担が大きくなり、その人の持っている耐久力を超えると症状が出るという考え方です。
一つ一つは小さな要因ですが、多数集まることによって、症状を起こすほどの原因となるわけです。
その小さな要因とは、一つはその人の顎関節の構造や周りの組織(筋肉など)の構造、耐久性です。
元々、その人の顎がどれだけの力に耐えうるのかということです。
元々弱い人は、大きな負担、多い負担には耐えられないことがあるのです。
他の要因としては、古くから言われている『噛み合わせの悪さ』です。
これ単独では、顎関節症にならなくても、一つの要因として考えられています。
また、外傷によるダメージも一つの要因になります。
他には、悪習癖も顎関節への負担を起こす原因の一つです。
いつも頬杖をついていたり、噛み締めたりする悪い癖がついてしまっていると顎関節に負担がかかり、顎関節症へと結びつくことがあります。
また、最近では市販のマウスピースを買い、自分で噛み合わせを調整して使用していたが、その噛み合わせが悪く顎関節症を引き起こしてしまう方もいらっしゃいます。
自分の顎関節の構造や元々の強さを変えることはなかなかできませんが、習慣になってしまっていることを行動療法で改善させていくだけでも、顎関節への負担は減り、顎関節症になることを防ぐことになります。
ただ、もうすでにクリック音が頻繁に出てしまい、関節円板が前方転位(正しい位置からズレてしまっている状態)になってしまったら歯医者ではどんなことをするのでしょうか。
まずは、痛みがあるか、炎症があるか、どれくらい口が開くのか、骨や筋肉に問題はないか、顎のズレはないかなどをチェックします。
この時点で必要な処置があればそれを施します。
そして、関節円板を正しい位置に戻して口が開け閉めできるように運動療法を行います。
これだけで改善される方が多くいらっしゃいます。
しかし、一時的に治ってもすぐに元に戻ることが多いです。
なので、運動療法を続けていただいたり、マウスピースを使用していただくこともあります。
さらに、歯科では手術による外科処置での治療もあります。
ですが、多くの場合は手術ではなく、運動療法、行動療法、マウスピースによる保存的治療を行います。
顎関節は再発しやすい疾患でもあります。
うまく付き合って、悪化させない努力が必要です。
また、今回は最も困る方が多いクリック音についてお話ししましたが、顎関節症には他にもいくつものパターンがあります。
もし、お困りのことがあれば歯医者にご相談ください。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋