こんにちは。
だいぶ過ごしやすくなり、日も短くなってきて、秋になりましたね。
私は、去年初めて熊谷の冬を体験したのですが、夏の暑さもすごいですが、熊谷は冬が寒くて結構辛かったです。
これが噂の群馬の赤城山からの空っ風の影響なんですよね。
籠原にお住まいの先輩に、去年の冬はそんなに寒い方じゃないよ。いつもはもっと寒いよ。と言われ、これからくる熊谷の寒い冬に戦々恐々としています。
さて今日は顎関節症についてです。
その中でも、顎がカクカク、ガクガク、カックンする症状についてお話しします。
顎関節は耳の下前方に位置することもあり、カクカク音がするととても耳障りです。
特に口を開ける度に音が鳴る方は不快感が強いと思います。
この顎関節症はなぜ起こるのか、歯医者では何をするのかお話ししたいと思います。
まず、人の顎関節は上顎骨、下顎骨との関節ですが、骨と骨の間に関節円板という結合組織があります。
関節円板は、よく座布団やクッションに例えられますが、骨と骨とがぶつからずスムーズに動けるためにあります。
口を開けたり閉じたりすると下の顎が動きますが、それと一緒に関節円板も移動します。
しかし、このクッションの役割をしてくれる関節円板が変形し、口を開けた位置に取り残されてしまうことがあります。
そのため下の顎が動き、口を開け閉めした時、動きがスムーズではなくなり、変形した関節円板を乗り越える形となるため、カクンと音がしてしまうのです。
歯科ではこのカクンと音が鳴るのをクリック音と呼んでいます。
そしてこれが進行すると、関節円板の変形が強まり、今までなんとか乗り越えて口を開け閉めできていたものが、引っかかって開けれなくなります。
クリックから口が開かなくなる(クローズドロック)への移行は、約2割との報告があります。
また口が開かなくなった方の80%が直前までクリックを自覚していたとの報告もあります。
なので、このカクカク音が鳴るのと、口が開かなくなるのは関係があると言えるのです。
『何ヶ月、何年とカクカク音が鳴っていたけど、急に音がしなくなり、その後口を大きく開けれなくなってしまった』というような症状が出てしまうのです。
顎関節症の原因と治療法については次回お話しさせていただこうと思います。
先ほどもお話ししましたが、顎の関節は耳に近いため、音がカクンと鳴るのが気になり不快になりやすいものです。
お困りの場合は、歯医者への相談をお勧めします。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋