こんにちは!
暑いですね!!
外で何かしようものなら汗だくだくです。
皆さま、熱中症にご注意ください。
今年は夏らしいことが何もできずに終わりそうです。
コロナに気をつけながらではありますが、皆さまも暑い夏を楽しくお過ごしください。
今日のタイトルは口腔機能ですが、口腔機能とは一体なんでしょう?
まず噛むことが浮かぶのではないでしょうか?
その通りです。
噛むことは口腔機能の一つで、食事をするために欠かせないことですよね。
しかし、口腔は他の役割もあります。
話すこと、呼吸すること、食べること、表情を作ることなど多岐に渡ります。
歯科ではこれらを維持・向上の助けをするサポートを行います。
保険治療の中でも、口腔機能が低下していないか検査し、低下していた場合、それを回復するようリハビリを行う治療ができます。
では、どんなことを検査し、それが将来何に繋がるのでしょうか?
口腔機能の低下を調べる項目は7つあります。
1つ目は、口腔の不潔の評価。
2つ目は、口腔の乾燥の評価。
この2つで、口腔内環境の評価を行います。
3つ目は、咬合力が低下していないかの評価。
4つ目は、舌口唇運動機能の評価。
5つ目は、低舌圧になっていないかの評価。
この3つで個別の機能の評価を行います。
6つ目は、咀嚼機能の評価。
7つ目が、嚥下機能の評価です。
この2つで総合な機能の評価を行います。
これら7項目中、3項目以上のの該当で口腔機能が低下していると評価します。
この口腔機能が低下している状態、実は3項目以上基準値を満たしていても、自分では機能が低下していると自覚できていない、つまり日常生活で困っていないケースがあるのです。
それはこれらの個別の機能は、どれか一つが落ちたとしても、それぞれを補って食事ができるようにしているからです。
だから食事には困らないのです。
しかし、どんどん機能が落ちていくと、補い合うことができなくなり、飲み込みが悪くなったり、誤嚥をするなどの症状が出てきます。
その時には低下している箇所も、機能も大きく、回復に時間や苦労を要したり、回復が困難な場合もあります。
なので、自分ではまだ気づかないくらいでも、将来機能低下による障害を予防することは大事なのです。
最近、薬が飲みにくくなった、食事でむせることがある、食事に時間がかかる、電話で聞き返されることが多くなったなど、些細なことでも一度検査してみましょう。
また、自分の今の状態を知っていることで、今後の機能低下をいち早く知ることができます。
歯周病や虫歯と同じ、食べること、飲み込むことも予防が必要なのです。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋