こんにちは。
歯科衛生士の荒木です。
今日は『間食(おやつ)』についてお話ししていきたいと思います。
小児期の代表的な歯科疾患は『虫歯』です。
そんな子どもの虫歯と最も明確に相関するのは『間食回数』と言われており、間食関数が多いお子さんのい多く虫歯がみられます。
これは、間食としてスクロース(砂糖)を多く含む食べ物、要はお菓子をおやつとして食べるからです。
なのでスクロースの摂取回数を制限することが虫歯予防の基本となります。
今回は『乳幼児期』の間食についてスポットを当ててお話ししていきたいと思います。
乳幼児期は胃が小さく食事の一回量が少ないので、1日に必要な栄養を3回の食事では満たすことができません。
そのため1日に1〜2回の間食が必要となります。
この間食の回数を守って、だらだら食べをせず、時間を決めて食べることが大切です。
1〜2歳の1日の総摂取カロリーは約900〜950kcalと言われており、そのうちの10〜15%(約100〜150kcal)を間食として摂取します。
3〜5歳は1日の総摂取カロリーは約1250〜1300kcal、そのうちの15〜20%(約200〜250kcal)を間食として摂取するのが適切と言われています。
さらにここで大切なのは、間食は必要なエネルギーの補給であるため、必ずしもスクロースを含む甘い食べ物を与える必要はないということです。
ではどのようにしたら良いのでしょうか。
『間食=お菓子』というイメージを持つ保護者の方も少なくないと思います。
お子さんと一緒に過ごしていて、ご自身が食べているお菓子を欲しがるので分け与えてりしていませんか?
大人用のお菓子は乳幼児にとって、糖分・塩分・油分、刺激が多すぎてしまいます。
市販のお菓子を間食として与える場合には『赤ちゃん用』『幼児向け』などの表示や、月齢の目安を参考にしておやつを選ぶようにしましょう。
離乳期を過ぎて食べられるものの種類がグンと増えると間食(おやつ)にお菓子や甘い飲み物を摂る機会が増えがちです。
甘味は赤ちゃんの時から本能的に最も好む味なので、子供が喜ぶからと甘いものを早い時期から与えてしまうと、子供の甘味への要求はエスカレートしやすくなります。
特に味覚が安定してない3歳までに砂糖が多く入った甘い物を覚えさせてしまうと、甘いもの好きな子になるというデータもあります。
乳幼児期に避けたい甘味としては、飴、グミ、キャラメル、チョコレート、クッキーなどの砂糖を多く含んだ口の中に長く停滞して残るお菓子の甘味です。
逆に乳幼児期に覚えさせたい甘味としては、かぼちゃ、にんじん、さつまいも、果物などの素材の持つ自然な甘味となっています。
特に3歳ごろまでは砂糖を多く含む甘味の強いものには気をつけるようにしましょう!
そして、食べた後の歯磨きと糸ようじでの清掃を習慣化させましょう!
次回は、学童期の間食についてお話しします。お楽しみに!
荒岡デンタルクリニック 熊谷
歯科衛生士 荒木