こんにちは。
今日は前回に引き続き子供の『指しゃぶり』についてです。
歯並びへの影響を考えると、4歳を目処にやめてもらいたい指しゃぶり。
しかし中々うまくいかないというご相談をたくさんいただきます。
そんな方に試してもらいたいことをいくつかご紹介します。
①やめさせるのではなく、やめようという気持ちを育む
いくつかと書きましたが、実はこれに尽きます。
無理にやめさせるのは大人にも子供にもストレスです。
髪をむしるなど他の習癖に置き換わってしまうこともあります。
『やめなさい』というのではなく、まず『この指大好きなんだね』と受け入れてあげるところからスタートしましょう。
そしてそれは家族や幼稚園、保育園の先生みんなで共有しましょう。
『吸っても大丈夫だよ』『みんな吸いたいことわかってるよ』『吸ってもいいとみんなに言っておいたよ』というのは子供にとって支えになります。
それにより子供も心理的に解放され、少しずつ『やめよう』という気持ちが育ちます。
②できた時にたくさん褒める、愛情をたっぷり注いであげる
できた時はポジティブな言葉でたくさん褒めましょう。
『やらなかった』ことを褒めるのではなく、『お兄ちゃんになったね』『お姉ちゃんに見えるよ』『かっこいいね』などにするといいでしょう。
また憧れの対象『〜レンジャーみたい』『お姫さまみたい』というのも効果的です。
できたことで、お母さんが笑って褒めてくれる、抱きしめてくれる、お父さんが頭を撫でてくれるなど、愛情を注いであげることでお子さんの心は満たされます。
③指しゃぶりカレンダーを作る
お子さんがやる気になり頑張っている時はそれを後押しするような工夫をします。
指しゃぶりのない日はカレンダーにシールを貼っていく。
キラキラしたシールが増えると嬉しくなります。
④理解できる年齢になっていたら専門家に説明してもらう
専門家とは歯医者のこと。
歯医者にいき、なぜ指しゃぶりがよくないか理解できる年齢なら専門家から説明してもらうのも一つです。
お母さんの話は甘えて聞かない子もいますよね。
そんな子は、先生や歯科衛生士さんに教えてもらうことで、自分のしていることを客観視できるようになります。
なぜ良くないか理解できると、やめようという気持ちが芽生えてきます。
⑤どうしてもやめない時は…やめさせることをやめる!
今までの項目は何だったの!?という気持ちになりますが、何も言わないようにすることです。
親御さんが気にしない!
子供1人1人性格は違います。
色んなタイプの子がいる中で、実はこれが効果的な子もいるのです。
子供の指しゃぶりを見るとやめさせないととつい注意してしまう、イライラしてしまう…お気持ちわかります。
褒めようと思うけど、口答えされて怒ってしまう…
それが悪循環になることがあります。
お母さんに何も言われなくなることでホッとしてやめる子がいます。
4歳までと言いましたが、これは一般的な数字です。
歯並びは遺伝もありますので、結局歯科矯正が必要になることもあります。
長い目で見て、お互いの負担になり過ぎないように、ぜひ歯医者も活用してください。
最後の手段、やめさせる装置、歯並びを直す装置もあります。
その子にあった方法を一緒に探してみましょう。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋