こんにちは。
なかなか関東は梅雨入りしませんね。
雨が降ったり降らなかったり、熊谷も暑い日が多くなってきました。
皆さん、熱中症に気をつけてくださいね。
さて、6月4日から1週間『歯と口の健康習慣』です。
これは、歯と口の健康について考え、正しい知識をつけ、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進に寄与することを目的としています。
今年の標語は『一生を 共に歩む 自分の歯』です。
その中で、皆さんに知って欲しい数字は、表題にもある奥歯の虫歯は前歯の20倍なりやすいということ。
厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査(統計表)」
どうでしょうか?皆さんは奥歯をしっかり磨けている自信はありますか?
奥歯は噛む機能としては、最も重要と言えます。
もちろん前歯と同じように発音などの機能にも大きく関わっています。
そんな大切な奥歯なのに実は一番寿命が短いんです。
自分の歯でしっかり噛むこと、自分の歯と一生を共に歩むために以下に書く事項が日頃のブラッシングで行えているかチェックしてみましょう。
・歯磨きの習慣がきちんとできている。
朝昼晩、1回5分かけて全ての歯を磨けているでしょうか?
・フロス、歯間ブラシなど自分に合った必要な補助清掃器具を使用している。
歯ブラシだけでは歯垢除去は60%しかできていません。残り40%を残したままだと十分な歯磨きとは言えないのです。(十分な歯磨きは歯垢の残りが10%以下)
・1本1本歯を磨いている。
何本もまとめてガシガシ磨いても歯垢は残ったままになりやすくいくら時間をかけていても十分に磨けません。動かす量は5〜10mmと小刻み(1面に対して20回)に磨きましょう。
・適切な力で磨けている。
強く磨くと毛先が広がり反り返ってしまうので、きちんと歯面に当たりません。優しく丁寧に磨くことが大切です。(250gの圧が目安)
・歯と歯茎の際まで磨けている。
歯石や歯垢が残っているのは、歯茎の際が多いとされています。歯石がつきやすい方、歯肉炎、歯周炎になりやすい方は特に気をつけましょう。
・歯ブラシの交換を適切に行なっている。
毛が開いた状態で磨くのは、強く磨いているのと同じことです。毛先がきちんと歯面に当たらず、磨いても歯垢が残ってしまいます。
・歯ブラシの硬さが適切。
すごく柔らかい歯ブラシは、歯肉の手術後などに使用するもので、日常では毛先が広がりやすく効率よく磨くことができません。また硬すぎる歯ブラシも歯肉を傷つけたり、歯肉が下がる原因になりやすく、歯の根元が削れることもあります。
いかがでしょうか?もしできてないなと思ったものがあれば是非実践してみてください。
また、歯科医師の指示で必要な定期検診に行くことも大切です。
自分ではできていると思っていても、専門家のチェックが必要です。
歯石などの汚れは、歯ブラシで取ることはできません。きちんと専門の機械で除去することが、歯肉と歯を守ることに繋がります。
自分に合った清掃器具がわからない、ちゃんと磨けているか不安など、ちょっとした悩みも遠慮せずなんでも相談していただきたいです。
自分の歯と一生を共に歩むために、私たちもできる限りのお手伝いをさせていただきたいと思います。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋