こんにちは!
やっと晴れの日が来ましたね!
随分待ちましたが、ついに梅雨明けです。
熊谷の暑い夏が始まると思うと少し怖いですが、洗濯物はよく乾くので嬉しいです。
さて、今日は妊娠中の女性のお口の中についてお話ししたいと思います。
妊娠中の歯科検診、皆さんはどうしていますか?
つわりがあったり、寝る姿勢がしんどかったり、忙しかったり、特に2人目3人目のお子さんだと上のお子さんを預けるのが大変!でなかなか歯科検診に行こうと思えませんよね。
しかし、妊娠中のお口の中の環境は、そうでない時と比べ大きく変化することがあります。
そして、お口の中の環境を整えておくことは、お母さんにも、これから生まれてくる赤ちゃんにもとても大切なことです。
母子健康手帳にも「むし歯や歯周病などの病気は妊娠中に悪くなりやすいものです。歯周病は早産等の原因となることがあるので注意し、歯科医師に相談しましょう。」と記載されています。
まず、妊娠中の女性の口腔内環境として、多く起こるトラブルが『妊娠性歯肉炎』です。
これは、妊娠中に増加する女性ホルモンが関係しています。
一見、歯や歯茎とは関係なさそうな女性ホルモンなのですが、実は歯周病原菌の中にこれをエサにしている菌がいるのです!
なので、エサが多い環境に歯周病菌はどんどん活動し、歯肉炎を起こします。
いつもより歯肉が赤い、腫れぼったい、血が出るなどの症状がある方は、歯磨きの見直しや、歯科でのクリーニングをお勧めします。
また、歯周病に関してお話しすると、歯周病は早産や低体重児出産などの引き金になることが報告されています。
また、歯周病の細菌が血液を介して全身に広がると(菌血症)、多くの病気(脳血管障害、心臓疾患、腎炎、関節炎等)の原因になったり、子宮内膜症を引き起こすという報告もあります。
(日本小児歯科学会資料より抜粋)
歯周病は、軽度や中程度だとなかなか症状に現れず、自分では見つけにくい病気です。
また、妊娠中はつわりや、食事回数の増加、寝不足などの生活リズムの変化、唾液量の減少などにより、虫歯も発生、進行しやすくなります。
生まれたら数ヶ月は、忙しくて歯医者にかかるのは大変。
ぜひ、生まれる前にお口の中の環境を整えておきましょう。
次回は、つわりの時のお口の中のお掃除の方法と、妊娠中の歯科治療についてお話ししたいと思います。
お楽しみに!
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋