こんにちは!
雨が降って困りますね。
ジメジメして、つい締め切ってエアコンをかけたくなります。
しかし、感染対策には換気が重要とのこと。
当院でも、新型コロナウイルス感染対策として窓とドアの開放を行なっております。
少しエアコンが効きにくいかと思いますが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。
さて、前回の話の続きをしたいと思いますが、その前に皆さん、TCHをご存知ですか?
皆さん、今このブログを読んでいて、歯は接触していますか?
歯と歯の間に隙間がありますか?
何も食事していない場合、隙間が空いているのが正常です。
ふわっとでも歯と歯がくっついている方、もしかしたらTCHかもしれません。
TCHとは、Tooth Contacting Habit の略で、歯牙接触癖とも言います。
食いしばりとは違い、自分では力をかけているつもりも、もはや歯を当てている自覚もないため、継続的に歯が接触している時間が続きます。
前回、お話したように、歯は本来24時間中、接触する時間は20分以下と言われています。
しかし、TCHはその時間を優に超えて歯が接触した状態が続きます。
正常な状態であれば、接していない歯が接触するということは、そのために小さくても力がかかっているということになります。
歯と骨の間には、歯根膜というクッション材のような組織があります。
そこで噛む力を感知しているのですが、TCHだとそのクッション材がずっと押された状態になります。
そのせいで歯根膜は血流障害や神経障害を起こし、噛んだ時の違和感や痛み、知覚過敏や、歯周病の悪化の加速、合異常などの症状が出ます。
また、歯や歯周組織にとどまらず、噛むための筋肉や、靭帯、顎関節にまで影響が出ること、肩こりや偏頭痛の原因になることもあります。
食いしばりや歯ぎしりと、TCHは別物ではありますが、症状が同じであったり、それらが関係していたりします。
なので、まずTCHが無意識のうちに起きてないか、癖のチェックをしましょう。
もし、自分はやっている!とわかったら、できるだけ歯を離す努力が必要です。
行動療法として何か印や『噛まない』など書いたポストイットをいつも目につく場所に貼っておいて、印を見たら気にかけるようにすると癖を改善できると言われています。
食いしばりや歯ぎしりによって顎の疲れや痛み、歯に症状が出ていたり、咬耗といって歯がすり減っていれば、夜つけるマウスピース(ナイトガード)を装着することで緩和や予防をすることもできます。
噛み合わせの調整なども必要な場合もあります。
症状があったり、疑問点あれば、いつでもご相談ください。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋