こんにちは!
前回に引き続き今日もお子様の歯科治療(小児歯科)についてお話ししたいと思います。
Q4. 子供の虫歯が心配。虫歯になったらどうすればいいですか?どんな治療をしますか?
A. 子供の虫歯は大人と違って黒くなく白いことが多いのです。
なので仕上げ磨きで見つけるのは困難なことが多く、気付いた時には大きな穴になってしまったとクリニックに駆け込んで来られることはしばしばあります。
まず、虫歯が疑われたらすぐに歯科医院で確認しましょう。
お子様の虫歯治療は、その子の年齢、お口の中やご家庭の環境(仕上げ磨きができるかどうか、おやつはどのように食べるかなど)、そして虫歯の大きさによって変わります。
多くの場合、虫歯は削って白い詰め物(コンプジットレジン)で治療します。
見た目が白なので目立ちにくい詰め物だと言えます。
でも、これには削って詰めて磨くという工程を経なければなりません。
なので、治療のトレーニングなどでできるようになるお子様もいますが、低年齢でそれが難しい時は、虫歯どめのお薬を塗る(サホライド塗布)治療を行うこともできます。
お薬を塗ることで虫歯の進行を遅らせたり、周りに虫歯が移らないようにする効果があります。
昔のお歯黒に近いものなのですが、このお薬は元は透明なのですが虫歯に反応して黒色に変わります。
見た目が黒くなってしまうのであまり綺麗とは言えないでしょう。
なので、低年齢でどうしても治療できない場合に使用し、その後成長したり、トレーニングを重ねることで上手にできるようになれば、白い詰め物に変えることも検討していいでしょう。
そして最後に虫歯が大きくなり過ぎて修復部分が大きくなってしまった場合、白い詰め物では強度が足りない場合などは、金属の被せ物にする場合もあります。
虫歯の状況で変わるものですので、その子に何が一番合っているかは、是非先生と相談して決めていきましょう。
また、先ほどから何度も出ている『トレーニング』。
これはお子様が歯科治療をできるようにする練習のことです。
当院の考え方として、子供にとって大切なことは、歯医者を怖いもの行きたくないものにせず、その子が大人になった時、自分の歯を十分に管理できる環境を作っておくことと思っています。
どんなに子供の時、虫歯になってしまっても、その時きちんと治し、歯磨きや定期検診の習慣をつけ、仕上げ磨きがなくなっても自分から進んで歯を守る行動が取れればいいと思っています。
子供の歯は大人になれば生え変わって無くなってしまうもの。
ですので、子供が虫歯になってしまったと落胆せず、最終目標は大人の歯を虫歯にしないこと。
その子のために今何ができるか一緒に考えていきましょう。
当院では、トラウマになるような抑えて無理やりな治療は極力しないようにしています。(緊急は除く)
覚えていないような年齢の子供は泣いているのをお母さまやお父さまに抑えていただくこともありますが、帰る時にはケロッとして笑顔になれる年齢までです。
歯医者が怖くて大人になっても行けず困っていらっしゃる方を、今まで何人も見てきました。
できるだけそのような子を作らず、笑顔で帰ってもらいたいと思っています。
Q5. 子供の定期検診は何ヶ月に1度行けばいいですか?
A. これも多くご質問いただきます。これはズバリその子に合ったものをこちらがご提案します。
一般的にフッ素塗布などをする場合は、3〜6ヶ月に1度の来院をご提案しています。
これはフッ素の効果期間と、もし虫歯ができた時の虫歯の進行スピードから決められています。
ただ、プラークがつきやすく歯磨きがあまり十分にできていなかったり、甘いものに触れることが多かったり、虫歯になった既往があったり、歯石が付きやすかったりなど、リスクが高いと思われる子は、もう少し短い期間で来ていただくようご提案することもあります。
その子に合った期間、そして長く続けられるスケジュールを一緒に見つけましょう。
Q6. 子供の歯並びが気になります。矯正を考えるのはいつからですか?
A. これも上と同じようなお答えになりますが、歯並びが気になった時点で一度ご相談ください。
その子によって始める時期は大きく異なります。
また、子供の時の癖で歯並びが悪くなっていることも多くあります。
なので、それを直すだけで歯並びが良くなることもありますので、矯正治療自体が必要ないことも多いです。
ですので、まずは確認に来てください。
そこで先生から、矯正を考えた方がいいねや、矯正専門の先生に相談しましょうと言われた時は、日曜日(月1回)に矯正専門の歯科医師がおりますので、無料相談にいらしてください。
今月の矯正の診療日は5月31日です。
気になっていらっしゃる方はぜひご予約ください。
矯正治療はお子様だけでなく、もちろん大人の方も治療することができます。
大人の方で矯正治療に興味がある方もぜひご相談にいらしてください。
荒岡デンタルクリニック 熊谷
荒岡 千尋